最近、新しいスタイルの葬儀として一日葬があります。通常は二日間かけて行いますがこちらは通夜を行わずに葬儀だけ行います。通夜をしない分、費用が安くなるのがメリットです。通夜料理・お礼品・人件費とかなりの金額を節約できるのが魅力です。
また、お寺による通夜の読経がない分だけ数万円分が浮きます。総合的に見れば10万円ほど少なくすることができるでしょう。メリットは費用面だけではありません。特に故人が病気の末に亡くなった場合、そのまま葬儀を行えば看病していた遺族が疲れ果ててしまうケースがあります。
一日葬では通夜がない分だけ時間が空くので、翌日に備えてゆっくりと体と心を休めることができます。遺族の負担を考えても選ぶメリットは大きいでしょう。もし親戚がもし遠方にいるのなら通常は宿泊しないといけません。
宿泊設備を整えている葬式場もありますが、人数が多い場合はビジネスホテルや遺族の自宅に泊まることになります。これらも親族や親戚にとって費用と手間がかかってしまいます。一日葬なら夕方には終わるので、親戚は当日の朝に来ればその日のうちに帰ることができます。
どんな宗派でも行えますので、無宗教の方も安心です。ただし、どうしても仏式のお経を上げてもらいたいなら僧侶に趣旨を説明して理解してもらいましょう。本来「通夜」と「告別式」が流れとして決まっているので、一日だけの場合は受け付けていないお寺や神社もあるからです。