香典の額には、ある程度相場というものがあります。ただの知人であれば、五千円を包むだけでいいと言われています。親戚でも一万円が相場になっています。義理の兄弟になると、三万円から五万円ほどと高くなります。ただ、これはあくまで世間一般で言われている相場でしかありません。
何もこれに合わせる必要はありません。気持ちがこもっていれば安くてもいいでしょうし、逆に上限も特に課せられてはいませんから、お金持ちの人なら数十万円払っても問題はありません。あまりにも額が大きくなると税金関係の処理が面倒になるので、相手方と相談をしたほうがいいかもしれません。
また、あまりにも高額な香典は、受け取ってもらうことができない場合もあります。ですから、高い場合は少し注意が必要ですね。少額でも構いませんが、一応お札でというのは最低限のマナーになっています。硬貨で渡すのは、相手方も困ってしまうケースが目立ちます。
マナーで言うと、新札で渡すのはマナー違反だと昔から言われていますね。まるで死ぬのを待っていたかのような感じになるのがその理由です。また、新札は喜びを表すこともあります。結婚式などでは新札の方が好まれますが、葬儀では普通にお財布に入っているような使い古したお札を使うのがマナーです。
ただ、最近はこれもどちらでもいいと言われています。中にはデジタル入金で済ませる人たちもいるぐらいですし、今後はあまり気にされなくなっていくことでしょう。