大切な故人との別れの儀式が葬式ですが、その前日にはお通夜が執り行われます。お通夜は行わない地域もありますが、ほとんどの地域で行われ、本葬には列席しないご近所の方なども列席されます。お通夜の夜には通夜ぶるまいと呼ばれる料理が用意され、食事をしながら歓談して故人を偲ぶ場となっています。
二日目の葬儀、または告別式と呼ばれるものが葬式の本編です。儀式を行ったあとに棺の周りに集まって最後の別れをし、焼き場へと向かうことになります。通常は本葬終了後に火葬となりますが、地域によっては本葬の前、更にはお通夜の前に行うところもあります。
火葬の日程は葬儀を依頼した葬儀社が役所に届け出をして、焼き場に予約を入れますので、ご遺族の方は何もしなくても大丈夫です。火葬には1時間ほどはかかりますので、一度葬祭場に戻り、骨上げの時間に合わせてもう一度焼き場へ向かいます。
骨上げは通常家族などのごく親しい親族だけで行い、その他の列席者はおときと呼ばれる料理の会場で待つことになります。おときの席では子どもたちでも知らなかった故人の話を聞けることもありますし、同席していらっしゃるお寺様から今後の法要についての話を聞くこともできます。