葬式の会葬者にとって、身だしなみの問題もあります。マナー・ルールとして知らずに恥をかくことにならないようにしましょう。服装に関しては、ブラックフォーマルとなる黒を中心に、女性ならば、シンプルなワンピーススタイルでも十分です。
肌は極力露出を抑えましょう。また、意外に配慮されないのが女性の髪型です。ロングヘアであれば、黒ゴムを使い、後ろで一つ結びにしましょう。後れ毛が出るようならば、黒ピンで固定しましょう。ご遺族関係の方々へ一礼するにも、結ばない状態では不潔な印象を与えてしまったり、それこそ、抱っこが必要な子どもを連れていたら、髪を引っ張られてしまうこともあったり、訃報を聞いてボサボサの髪型で弔問に訪れることも避けましょう。
髪色にも配慮が必要です。基本は黒髪、バレッタなどの装飾品はなるだけ身につけないのがマナーです。髪色を一時的に戻す毛染め剤もあります。また、シャンプーなどの強い香りをまとわせることもできるだけ避けましょう。
ちなみに、遺族関係者のうち、喪主となるのが奥様であり、和装であるならば、それなりの髪型を作らなければなりません。着付け師に着付けを頼む際に、ヘアメイクもお願いしてみましょう。もちろん、故人を亡くした悲しみが先立つため、身なりに配慮できないでしょうが、会葬者もいらっしゃいますから、正装を意識しましょう。