葬儀が終わると法要を行わなければなりませんが、その中には盆法要もあります。盆休みには実家で過ごすという人が多いかもしれませんが、盆法要ではいったいどのようなことを行うのでしょうか。伝統的なしきたりでは、精霊棚を用意したり仏壇にお供え物を置いたりします。
また夕方になると盆提灯に火をつけたり迎え火を焚いて、先祖が迷わずに戻ってくることができるようにします。お供え物には夏野菜や果物をなどを準備し、きゅうりやなすびに爪楊枝などで足を付けて精霊馬や精霊牛を作ります。
これらは先祖の乗り物になると考えられています。盆が明ける時には送り火を焚いて先祖を送り出します。盆法要では香典として5000円から10000円を包むことが一般的です。表書きには御仏前や御供物料と書きます。
この法要はお彼岸と同じものだと考えている人がいるようですが、先祖が戻ってくるのは年に1度だけでお盆の時だけです。お彼岸では先祖が戻ってくることはなく、先祖に思いを馳せてお墓参りをしたりします。お盆の時期には盆踊りが行われる地域がたくさんありますが、ただ単に踊って楽しんでいるわけではなく死んだ人を供養するという意味あいがあることを知っておきましょう。