葬式と言うと大きな斎場で大勢の人が集まって亡くなった方を弔うためにしめやかに行われるイメージを持っている人が沢山いますが、宗派によって葬式の形態は変わって来るのでこの点はよく注意する必要があります。中でも臨済宗の葬儀の特徴について知っておくのはとても勉強になるので、自分には関係ないと思わずにどのような形で葬式が行われるのか確認することが大切です。
臨済宗の葬儀は先ず導師が入場して来てその後剃髪を行ってこの後に懺悔文が行われますが、これは亡くなる前後に今までの人生の行いを悔いたり罪の許しを乞うために行われる重要な行為です。その後に仏教の教えに帰依することを誓う三帰戒文や清めの儀式である三聚浄戒や十重禁戒が行われ、これにより正式に仏門に入ることになります。
その後故人が桶に入り閉じられる時には特別な念誦が唱えられますが、この念誦とは心の中で又は口に出して仏や経文を唱えることを指す言葉で出棺の時にも同じように行われます。このように臨済宗の葬儀の形態は一般に行われる葬式と違いがありますが、焼香も1回だけが基本等他との違いが色々あるので葬式に出席する人はこの点に十分に気を付けるようにした方が良いです。