テレビや新聞で、終活が話題になることが増えました。高齢者が興味を示しているだけではなく、若年者も関心を寄せているようです。終活を身近な存在に変えたのは、エンディングノートの登場ではないでしょうか。遺言書ほど重々しいものではなく、自らが亡くなればこうして欲しいという願望を書き記すノートです。販売実績が好調で、終活ブームを下支えしているようです。
日本人は昔から、縁起に悪いと葬儀・告別式に関して話題にするのを避ける傾向にあります。言葉には言霊があり、それは当たっているのかもしれません。ただ、遺された家族をパニックにさせない気遣いは必要ではないでしょうか。通帳や印鑑の場所が分からなければ、当座のお金をおろすことも出来なくなります。自らの最期をどんな風に執り行って欲しいのか、亡くなったことを誰に伝えて欲しいのか、法要はどのように行って欲しいのか、基本的なことを書き記しておくだけでも困惑は少なくなります。
新聞社等では、定期的に終活に関するセミナーが開催されています。弁護士や税理士、更には葬儀社の担当者が質問や疑問に答えてくれるようです。日本の高齢者は増えますし、葬儀・告別式に関しては真剣に考えておくべきです。