日本のお葬式は、大体仏前式のタイプが多く、そのほとんどが、和尚さんがお経を詠んで、その合間に合掌をして、またお経が続きといった様なセレモニー形式が多い様な気がします。同じ葬儀でも、クリスチャンの方などは、お経の代わりに神父が聖書を読むなどしますが、やはりどちらも神に召される死者への弔いの言葉です。
十字架の前でアーメンと言うのは、日本の葬儀でいう所の合掌する事となんら変わりが無いのではないでしょうか。大きく仏教、キリスト教と分けたところで、世界各国にはそれぞれ色々な宗教があります。でもどんな信仰をしていても、死者が神様に導かれ、天国へ召されると言う考え方は、不思議とどんな神様を信じていても、どれも同じで共通しているのは、改めて考えてもとても不思議な気がします。
仏教は、もともと掘り下げると中国から伝来されてきた宗教です。それが空海により日本に渡り、真言宗が伝わりましたが、その後気付くと武士道を教えとする禅宗など、様々な宗教が枝葉に別れて信仰されています。その教えによって、唱えるお経や、合掌の数、葬儀を行う日取りや時間まで、厳密に異なってくるのは、信仰とはいえ少し不思議な気がしてなりません。