日本で執り行われる葬儀の多くは仏式でしょう。しかし、亡くなった方や親族がキリスト教の場合は、葬儀もキリスト教式になります。その場合の参列のマナーも覚えておく必要があるでしょう。仏教の宗派の違いのように、キリスト教にも、カトリックとプロテスタントがあり、それぞれに式の流れが異なります。カトリックの葬儀、告別式は、故人所属の教会で行われ、神父によりミサが執り行われます。全員で聖歌を歌い、喪主と遺族の献花の後、親族、一般会葬者の順で献花をします。
遺族側に、金銭的な都合がないと言うのであれば、葬儀を執り行うのが難しいこともあるはずです。とは言え、あまり時間をかけすぎると、どんどんご遺体が傷んでしまうので、早めに決断を下さなくてはいけないでしょう。そんな時に、合同葬を選ぶといった選択肢もあるので、そこは覚えておきたいところです。金銭的な理由で合同葬を選ぶ人は、割と多く見かけられます。例えば、親族の間で金銭的なやりとりを行い、協力し合うといったことも考えられるでしょう。
葬儀では一般的に挨拶があります。喪主の役割として重要な場面でもありますが、参列者に対して失礼のないように言葉には注意することも必要です。お通夜において読経が終わった、通夜ふるまいなどの際、葬儀、告別式の最中や閉式などの時のタイミングで挨拶が必要になることもあります。ポイントとしては、あまり長すぎず3分以内に内容をまとめておくことが必要です。そのためあらかじめどのような内容にするか考えておくことも重要ですが、すべてを丸暗記する必要はありません。
葬儀業者に対する金銭的なお礼の必要性については、各地域の文化や習慣などに左右されるため、葬儀の経験が豊富な人や、地域密着型の業者に相談をしてみると良いでしょう。特に、親族や近隣の住民との結びつきが強い地域においては、葬儀の際に業者に数万円程度のお礼をする習慣が残っているところもあり、予算に合わせて葬式の計画を立てることが大切です。また、全国展開をしている大手の業者の中には、お礼を一切受け取らないところも多くあり、なるべく葬式の費用を安く上げたい人にとって大きな利点があります。